雨漏りと聞くと、それこそ廃屋のような古い家を想像される方もいるのではないでしょうか。しかし、雨漏りは意外と身近な住宅のトラブルであり、ご自身の身にも降りかからないとは限らない問題です。なぜなら原因は住宅全体の老朽化によるものだけでなく、ベランダの排水溝から入ってくるケースもあるからです。普段あまり気にすることのないですが、ベランダの床の一部に排水用の穴があります。

ベランダにたまった水を排水するためのものですが、屋外にありますから風などによって運ばれてくる、砂や枯れ葉などが知らないうちにたまってしまっていることが良くあります。通常の雨量では問題なく排水されますが、近年よく言われるゲリラ豪雨のような雨や夏場の台風のような雨の場合は、排水溝が詰まってしまって排水が追い付かず、ベランダからあふれて、その水が接続部の少しのすき間から階下に流れ込むことがあります。そのような水の入り込みがおこらないよう、考えられてベランダの取り付けが行われていることも多いですが、そのような工事がされていなかったり、経年劣化によってすき間が生じていたりすることで、このような事態に至ることがあります。自身の家屋では、このタイプの水の入り込みが起こり、リビングが水浸しになるという事態に陥りました。

じわじわと染み出す雨漏りとは異なり、一気に流れ込んだ感じで、水を受けるのが追い付かないような状態でした。のちに原因を探ったところ、このベランダからあふれた水であったことがわかりましたので、以後は排水溝のこまめな掃除を心がけています。