私の家は古く建てられてからもう50年以上たっていました。屋根は瓦ではなく茅と呼ばれる川の水域に生えている植物を、乾燥させたものを葺いてありました。ある年の梅雨に天井から雨漏りがしているのを発見して、何とかしなければならないなと思っていたのですが、材料の茅が手に入らずおまけに茅を葺く職人さんが近場にいないといったことが重なってしまい、その年はそのままにしていました。だんだんと日が経つにつれて雨漏りが激しくなってしまい、その部屋の天井が腐れかかってきたときに、思い切って屋根のリフォームを行うことにしました。
相変わらず材料はなく職人さんは県外の人に依頼しなければならないということで、屋根をすべて瓦にしてしまうことにしました。幸いにも私の従兄が瓦を販売する会社に勤務していましたので、若干瓦の値段は安くなりましたが屋根を瓦に変更するのに、一千万円以上かかってしまいました。それは家の各部屋の天井をすべて張り替えたからです。部屋に落ちてくる雨ならばすぐに気が付きますが、まだ部屋に落ちてこない場所がたくさんあったからです。
屋根のリフォームでこんなに費用が掛かってしまうとはと、大変驚きました。部屋の中で雨が落ちてきたらもちろんのこと、時たま天井に上がってみてシミなどができていないか確認することが大切だなと感じました。雨漏りで大きな出費に困らないためにも、常日頃から部屋の天井のシミには気を付けるようにしましょう。