雨漏りが起こると単純にシミができているだけで、そのまま住み続ける上で特に支障はないと誤解している人がいますが、これは大きな間違いです。雨が浸み込むことで湿度が高くなりますから、木造部分は放置しておくと腐食していきますし、腐食した木はシロアリの好物でもあるのです。シミができるころには雨漏りがかなり進行している状態ですから、そうなる前に早めの対策が物を言います。まず業者にすぐに来てもらうことが難しい場合は、自分たちでひとまず応急処置を行って待つことになります。

持ち家の場合は床に新聞紙などを敷いて、その上にバケツを置いて水を受け止めましょう。ビニールシートを使って他の部分に水が飛び散らないようにするのもコツです。賃貸物件の場合は雨漏りになった時の修理の義務は大家にありますから、一番最初に管理会社に連絡することから始めましょう。サッシ部分の場合なら、カーテンを取り外して雑巾やタオルで水を吸い取ってあげるのが有効です。

肝心の防水工事を請け負ってくれる業者選びですが、一回修理を行ってもまた雨漏りをしてしまう場合は、雨漏りの原因にしっかり対応できていない可能性が高いので、他の業者に頼んだ方が修理代を無駄にしないで済みます。勧誘などを行う強引な業者も好ましくありません。目視だけで原因をある程度特定できる経験豊富な業者や、有資格者が診断してくれたり、保証制度が充実しているところに依頼するといいでしょう。